桃の節句ひなまつり

ひなまつりは、女の子の健やかな成長と幸せを願う「桃の節句」として、毎年3月3日に祝われます。家庭では、ひな人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられ、白酒など、ひなまつりにちなんだ料理を楽しみます

女の子の健やかな成長と幸せを願う「桃の節句」ひなまつり

ひなまつりについて

 

ひなまつりは、女の子の健やかな成長と幸せを願う「桃の節句」として、毎年3月3日に祝われます。家庭では、ひな人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物、ひなあられ、白酒など、ひなまつりにちなんだ料理を楽しみます。祖父母や親類、友人を招待して、家族で祝うこともあります。

 

ひな人形の飾り方と飾る時期

 

ひな人形は、桃の花や白酒、ひなあられとともに供えられます。ひな人形の代表的な形は七段飾りですが、近年は親王飾り(男女一対)だけのコンパクトなものも人気です。

 

飾る時期:3月3日の1週間から2週間前の「吉日」が良いとされています。
避ける時期:ひなまつりの前日だけ飾る「一夜飾り」は縁起が悪いとされ、避けるべきとされています。
片づけ時期:ひなまつりの翌日に片づけます。

 

片づけ方

 

人形のほこりをはたきで軽く落とす。
人形と小物を別々に分ける。
やわらかい紙に包み、丁寧に収納する。

 

ひな人形の段ごとの配置

 

1段目(最上段):親王びな

 

配置:向かって左に「男びな(お内裏様)」、右に「女びな(お雛様)」を置きます。
小物:奥に金の屏風を立て、両脇にぼんぼりを置きます。中央にはお神酒を供えます。

 

2段目:三人官女(お酌役の女性)

 

配置:向かって左から、
加えの銚子(ちょうし)持ち
三方(さんぼう)持ち
長柄の銚子持ち
小物:3人の間に**高杯(たかつき)**が配置されます。

 

3段目:五人囃子(楽器を持った楽人)

配置:向かって左から、
太鼓(たいこ)
大鼓(おおかわ)
小鼓(こつづみ)
笛(ふえ)
謡(うたい、歌い手)

 

4段目:随身(護衛役の男性)

 

配置:向かって左に右大臣、右に左大臣を配置します(実際には右大臣が年長者、左大臣が若者です)。
小物:中央に**菱台(ひしだい)**を置き、両脇に随身が立ちます。

 

5段目:仕丁(雑用係)

 

配置:向かって左から、
台笠持ち(だいがき)
答台持ち(だい)
立傘持ち(たてがさ)
小物:仕丁の間に**膳(ぜん)**が配置されます。

 

6段目:嫁入り道具1

 

配置:向かって左から、
筆筒
鉄箱
長持
鏡台
針箱
火鉢
茶道具

 

7段目(最下段):嫁入り道具2

 

配置:向かって左から、
御駕籠(おかご)
重箱
御所車
左端には右近の橘(たちばな)を配置し、右端に左近の桜を飾ります。

 

ひなまつりに用意する料理

 

ちらし寿司:海鮮や錦糸卵、エビ、れんこんなどを散りばめた鮮やかな寿司。
はまぐりのお吸い物:はまぐりは二枚貝のため、夫婦円満を象徴する縁起物。
ひなあられ:カラフルなあられで、桃の節句のシンボル的な存在。
白酒:古くから女の子の健やかな成長を願って飲まれています。

 

まとめ

 

ひなまつりは、女の子の成長と幸福を願う日本の大切な行事です。ひな人形は七段飾りが有名で、それぞれの段に親王びな、三人官女、五人囃子、随身、仕丁、嫁入り道具が配置されます。飾る時期は吉日がよく、一夜飾りは避けるべきとされています。ひな人形の片づけは翌日に行い、丁寧に保管します。

 

ひなまつり当日は、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物を楽しみ、白酒やひなあられを供えて、家族や親族と一緒に女の子の成長を祝います。