正月にすべきことは、新年を気持ちよくスタートさせるための風習や行事、生活の準備が多く含まれています。これらの行事は、家族の健康や幸せを祈る意味が込められており、年の始まりを象徴する大切なタイミングです。
以下に、正月にすべきことを詳しく解説します。
やる時期:12月28日〜30日(12月29日は避ける)
なぜやるの?
「しめ縄」は、家の中に「年神様(としがみさま)」が入ってくるための神聖な結界を表す飾りです。家の玄関や神棚、リビングなどに飾り、年神様が安心して入れるようにします。
すべきこと
玄関にしめ縄を飾る(12月28日が最適)。
29日(「苦」の語呂合わせ)と31日(「一夜飾り」とされる)は避ける。
やる時期:12月28日〜30日(12月29日、31日は避ける)
なぜやるの?
**「鏡餅」**は、年神様が宿る「依り代(よりしろ)」としての役割を果たします。年神様の力が鏡餅に宿り、家族の健康や繁栄を守ってくれると考えられています。
すべきこと
鏡餅を床の間、神棚、リビングに飾る。
鏡開き(1月11日頃)までそのまま置いておく。
やる時期:12月28日〜30日(12月29日、31日は避ける)
なぜやるの?
**「門松」**は、年神様が降臨するための目印とされています。門松が置かれている家には、年神様が訪れると考えられています。
すべきこと
家の玄関の両脇に門松を設置する。
竹と松を使ったシンプルなデザインが多い。
やる時期:1月1日(元旦)
なぜやるの?
「おせち料理」は、年神様に捧げた料理を家族で分け合うという意味があります。おせちに詰められた料理はそれぞれに縁起の良い意味が込められています(例:黒豆=「まめに働く」、数の子=「子孫繁栄」)。
すべきこと
元旦の朝に家族でおせち料理を食べる。
各地のスーパーや百貨店で購入するか、手作りするのもOK。
やる時期:1月1日(元旦)
なぜやるの?
**「お年玉」**は、年神様の魂(たま)を子どもたちに分け与える行事が由来です。現代では、現金をポチ袋に入れて子どもたちに渡すのが一般的です。
すべきこと
親や祖父母が子どもにお年玉を渡すのが一般的。
ポチ袋(お年玉袋)に新札(できれば新しいお札)を入れて渡す。
やる時期:1月1日〜1月3日(1月中に行くのもOK)
なぜやるの?
**「初詣」**は、新年最初に神社やお寺に参拝し、1年の安全や幸せを祈願する行事です。元日は大混雑するため、三が日(1月1日〜1月3日)中に参拝するのが一般的です。
すべきこと
神社やお寺に行き、二拝二拍手一拝の作法で参拝する。
お守りや破魔矢を購入する場合もあります。
やる時期:1月1日〜3日
なぜやるの?
お正月の遊びには、家族の健康や子どもの成長を願う意味が込められています。
すべきこと
羽根つき:羽根を打ち合い、負けた方が顔に墨をつける。
凧揚げ:屋外で凧を揚げて遊ぶ。
こま回し:回転するコマの安定感を競う遊び。
やる時期:1月1日(元旦)に受け取る
なぜやるの?
年賀状は、新年の挨拶を遠くにいる人に伝えるためのものです。かつては、新年の挨拶を直接家に行って行っていましたが、現在は年賀状がその代わりを担っています。
すべきこと
1月1日に年賀状が届くので受け取りを確認。
出していない相手から年賀状が届いたら、「寒中見舞い」で返信するのがマナー。
やる時期:1月7日
なぜやるの?
**「七草がゆ」**は、1月7日に七草(セリ、ナズナ、ゴギョウなど)を使ったお粥を食べる行事です。胃腸を休め、1年の無病息災を祈る意味があります。
すべきこと
1月7日の朝に七草がゆを食べるのが基本。
スーパーで七草セットが販売されているので、手軽に準備できます。
やる時期:1月11日
なぜやるの?
「鏡開き」は、正月に年神様が宿っていた鏡餅を割り、無病息災を願いながら食べる行事です。
すべきこと
1月11日頃に木槌で鏡餅を割り、ぜんざいにして食べるのが一般的。
鏡餅を包丁で切るのは縁起が悪いとされているので、手や木槌を使います。
正月にすべきことは、家族の健康や幸せを祈る行事が中心です。大掃除から始まり、しめ縄、鏡餅、門松の設置、年賀状の送付、初詣やおせち料理など、年神様を迎えるための一連の儀式が含まれます。
初詣
おせち料理を食べる
お年玉を渡す
鏡餅の鏡開き
七草がゆを食べる
これらの行事を通して、無病息災や家族の繁栄を祈るのが日本の正月の特徴です。