春のお彼岸は、春分の日を中心とした前後3日間を合わせた7日間の期間で、先祖を供養する日本の伝統行事です。
「彼岸(ひがん)」とは、煩悩から解放された悟りの境地のことです。**現世(此岸 しがん)から彼岸(あの世)に到達するために六波羅蜜(ろくはらみつ)**という6つの行い(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を実践します。
春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じになる日で、太陽が真東から昇り真西に沈みます。このことから、**「彼岸(西の極楽浄土)」と「現世(東)」**が最も近づくと考えられ、先祖供養が行われるようになりました。
先祖供養のため、家族が一緒にお墓を訪れ、墓石を掃除してお花やお線香を供えます。
お墓の掃除は、墓石の拭き掃除や雑草の除去を行います。
家の仏壇にお供え物を捧げ、手を合わせて先祖を供養します。
お供えするのは、おはぎ(またはぼたもち)、季節の花(春は菊や桜が定番)、果物、線香などです。
春のお彼岸では、**「ぼたもち」と呼ばれますが、秋のお彼岸では「おはぎ」**と呼ばれます。
名前の由来は、春の花である**「牡丹(ぼたん)」と、秋の花である「萩(はぎ)」**にちなんでいます。
つぶあんやこしあんの他、きなこ、黒ごまを使ったものも供えられます。
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、仏教の6つの徳目です。
布施: 困っている人を助ける
持戒: 規律を守る
忍辱: 怒りを抑え、忍耐する
精進: 努力して善い行いを続ける
禅定: 心を安定させる(瞑想)
智慧: 物事の本質を理解する
おはぎとぼたもちは、実は同じものです。
春のお彼岸: ぼたもち(牡丹に由来)
秋のお彼岸: おはぎ(萩に由来)
ただし、粒あんとこしあんの違いがある場合もあります。
春のぼたもち: こしあん(新しい小豆を使う)
秋のおはぎ: つぶあん(皮が硬い小豆を使う)
お彼岸は、先祖を供養するための行事であり、家族が一緒にお墓参りをすることで、家族の絆が深まる機会でもあります。
春分は、昼と夜の長さが等しい日であり、自然の節目を意識する機会でもあります。
先祖や家族に感謝の気持ちを伝えるための行事であり、感謝の心を育む機会でもあります。
お供え物: おはぎ、ぼたもち、季節の果物、和菓子など
花: 菊、桜、カーネーションなどの春の花
線香: 仏壇やお墓にお供えするための必需品
お墓掃除道具: たわし、スポンジ、布、ほうき
春分の日を中心に前後3日を足して7日間としています。彼岸入りから彼岸明けまでが1つの区切りです。
小豆の赤い色は、邪気を払う力があると考えられていました。特に、もち米とあんこの組み合わせは、縁起の良い食べ物とされています。
春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日であり、西にある極楽浄土が最も近づくと考えられたためです。
彼岸の時期に咲く真っ赤な花です。彼岸花は、お墓に咲くことが多いため、死者の象徴としても知られています。
「お彼岸に家族でお墓参りに行き、先祖への感謝の気持ちを伝えましょう。」
「彼岸花が咲く頃になると、先祖の供養を思い出します。今年も無事にお彼岸を迎えられたことに感謝です。」
春のお彼岸は、3月の春分の日を中心とした7日間に行われる、先祖供養のための日本の伝統行事です。家族でお墓参りをしたり、仏壇にお供えをして先祖への感謝を示す機会です。
**おはぎ(ぼたもち)**を食べる習慣があり、小豆の赤い色が邪気を払うと考えられています。2024年の春のお彼岸は3月17日から3月23日まで。家族でお墓参りをしたり、仏壇にお供えをして、先祖を偲び、感謝の気持ちを込めた時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?