お年玉

お年玉の相場とお年玉の入れ方を解説。年齢別の相場の目安やポチ袋の使い方、渡す際のマナーまで網羅的に紹介します。

お年玉の相場とマナー

【お年玉の相場・お年玉の入れ方】正しいマナーと相場を徹底解説!

はじめに

お正月に子どもたちが楽しみにしている「お年玉」。しかし、いざ渡す立場になると「いくら渡せばいいの?」「お年玉の入れ方はどうするの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。お年玉は、金額の相場やポチ袋へのお金の入れ方など、意外と知られていないマナーがいくつもあります。この記事では、お年玉の相場や入れ方の基本、注意点を詳しく解説していきます。

 

【お年玉の相場】年齢別の金額の目安とその考え方

 

■ お年玉の相場はどれくらい?

 

お年玉の金額は「年齢」で決まるのが一般的

お年玉の相場は、渡す相手の「年齢」によって異なります。特に、未就学児、小学生、中学生、高校生、大学生の5つのカテゴリーに分けて考えるのが一般的です。以下は、年齢別のお年玉の相場の目安です。

 

■ 年齢別のお年玉の相場

年齢/学年金額の目安具体的な金額の例
0〜3歳(未就学児)500円~1,000円おもちゃ券や500円硬貨が多い
4〜6歳(幼稚園)1,000円~2,000円1,000円札1枚が定番
7〜12歳(小学生)2,000円~5,000円1,000円札2〜5枚が目安
13〜15歳(中学生)3,000円~5,000円3,000円から5,000円が定番
16〜18歳(高校生)5,000円~10,000円5,000円札または1万円札1枚
19歳以上(大学生)10,000円程度10,000円が最も多い

■ お年玉の金額は家庭環境や地域差もある

上記の金額はあくまで目安です。親戚や家庭の考え方、また地域によっても異なる場合があります。「一度高い金額をあげると翌年もその金額を求められる」といった意見もあるため、無理のない範囲で考えるのがベストです。

 

【お年玉の入れ方】ポチ袋の使い方とお金の入れ方のマナー

 

■ ポチ袋とは?

 

ポチ袋の由来

「ポチ袋」は、江戸時代の関西地域で使われた「ポチ(=少しの意)」が由来です。当時は、気持ち程度の金銭や品物を渡す際に使われる袋であり、現在の「お年玉袋」にあたります。お正月のシーズンには、文房具店や100円ショップでさまざまなデザインのポチ袋が販売されます。

 

■ お年玉の入れ方の基本マナー

 

1. お札の向きは「頭を上に」

ポチ袋にお札を入れる際は、お札の「肖像画の頭」が袋の上部にくるように入れるのがマナーです。お年玉は祝い事の贈り物なので、頭が上向きになるように入れるのが縁起が良いとされています。

 

2. 折り曲げない

お年玉をポチ袋に入れるときは、お札を折り曲げずにそのままの形で入れます。もしポチ袋が小さすぎる場合は、折り曲げられるポチ袋を選びましょう。特に中学生や高校生以上に渡す際は、新札を用意するのが望ましいです。

 

3. 可能なら新札を用意する

お年玉は「お祝い」として渡すものなので、新札を用意するのが基本のマナーです。銀行やATMで新札を手に入れるか、年末のうちに新札を確保しておきましょう。

 

■ ポチ袋の書き方

 

1. 表面の書き方

ポチ袋の表面には、以下の2つを記載するのが基本です。

 

「お年玉」と記載する
子どもの名前を記載する(渡す相手が複数いる場合は特に重要)
子どもの名前を記載することで、後で誰がもらったのかが分かるようになります。

 

2. 裏面の書き方

裏面には、渡す側の名前を書く場合もあります。特に、親戚の子どもたちが集まる場では「誰が渡したお年玉か」が分かるようにするため、渡す側の名前を入れるのも一つのマナーです。

 

【お年玉の注意点】お年玉を渡すときに気をつけるポイント

 

■ お年玉のトラブルを防ぐための注意点

 

1. お年玉の「渡しすぎ」に注意

お年玉は高額すぎると、他の親戚とのバランスが崩れてしまう恐れがあります。特に兄弟姉妹がいる場合は「金額が多い・少ない」といった不公平感が生まれないよう、兄弟間の金額は統一するのが無難です。

 

2. 子どもにお金の使い方を伝える

お年玉は子どもにとっては大きな「お金の教育」の機会です。「どう使うか」を子どもと一緒に考えることは、金銭教育の一環にもなります。親が管理する場合は、子どもに「お年玉の使い方」について話し合いましょう。

 

3. 渡すタイミングに配慮する

お年玉を渡すタイミングも重要です。親戚が集まった際は、子どもが一人だけもらうと「もらっていない子が不満を感じる」場合があります。全員が揃ったタイミングで、みんな一緒に渡すのがスマートな方法です。

 

おわりに

お年玉は、金額の相場や入れ方のマナーを守ることで、相手に喜ばれる贈り物になります。特に、年齢別の金額相場や、ポチ袋の使い方、渡し方のポイントを押さえておけば、初めてお年玉を渡す人でも安心して準備ができます。家族や親戚の子どもたちが喜ぶ笑顔を見て、新しい年をより気持ちよくスタートさせましょう。